2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

死の病跡学 ②無くなるもの

" data-en-clipboard="true">「アナーキズムの公準は " data-en-clipboard="true"> (1) 全ては禁止されない " data-en-clipboard="true"> (2) 全ての人間の行為はそれぞれの仕方による(1)への端的な支持にほかならない " data-en-clipboard="true">というも…

死の病跡学 ①骨

" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">「死を理解しつくすことなく、死後はどうなるのかという話を行うことは可能であり、現実態としてはそれしかないが、原則的には正しく解明された死という概念の理解の中にこそ死後の把握が完全に含ま…

たまゆらの秘密 ⑩サイ科学会

日本におけるハードな心霊主義の系譜に「たまゆら」を位置づけて見ることも可能である。電気通信大学名誉教授で電波工学の専門家であった関英男は、船井幸雄や植原紘治と共に設立した教育団体「加速学園」や速読団体「ルンルの会」を通じて、「洗心」連呼や…

たまゆらの秘密 ⑨ラムサの学校

70年代以降の米国では、ニューエイジ運動に関連する超科学的エネルギー現象として霊光現象が取り上げられた。これに対して日本の諸運動がレイキ・ヒーリング等を経由してどれほど直接的に影響したかは筆者の知見を越えるが、例えば吉永進一他『近現代日本…

たまゆらの秘密 ⑧特異光学者

先出の小池壮彦『心霊写真』やジョン・ハーヴェイ『Photography and Spirit』(2007)等、あまたの概説書によれば、心霊写真の流行は写真技術の成立とほぼ同時に発生し(二重焼き技術の発生とメディア運用における排除)、軌を一にして発展してきたとい…

たまゆらの秘密 ⑦つながり

幣立神宮の信徒で同社敷地のセミナー施設「世界平和道場」を長年運営している佐藤昭二は、春木秀映の高弟というべき人物の一人であり、「地球市民の会」(佐賀市)「日本私立学校給食協会」(山都町)などのNPOを主宰している。また、幣立神宮に心酔し同…

たまゆらの秘密 ⑥町おこし

熊本大名誉教授・尚絅短大学長を務めた著名な病理学者であった武内忠男は、熊本大の水俣病研究班を牽引し、1959年に水俣病が有機水銀に起因することを立証したことで知られる。72~74年には水俣病認定委員会の会長として被害認定基準の策定にあたっ…

たまゆらの秘密 ⑤タマユラ

『神字日文考』(1999)等に詳しいが、この日の撮影時、吉田が主宰する「日本ペトログラフ協会」(北九州市)の関連団体「熊本ペトログラフ協会」と、幣立神宮の信奉者である米本佐和子が主宰する熊本市の和歌研究会「古代史相聞の会」および、杉本浩の…

たまゆらの秘密 ④葦原に毒を流す

広島大学で英文学を専攻し、広島・福岡の高校で英語担当教諭として勤務していた吉田信啓は、本業のかたわら西日本民芸史の研究を行っていたが、1977年頃よりペトログラフ(岩石線刻)の研究に傾倒したとされる。1982年、詳細は不明ながら、山口の新…

たまゆらの秘密 ③青年地球誕生

秀映の幣立神話の集大成といえる『青年地球誕生』刊行を境に、幣立神宮の立場は―しかし同書の反響によるものではなく―変容してゆく。 秀映本人に代わる野心的な心霊家やライターが同社を訪れ、その「知られざる伝承」を独自にリサーチして多様なストーリーを…